すべては愛着の問題

愛着とは、簡単に言うと、「人といっしょにいて安心する能力」ということです。普通は愛着は、両親から愛情をうけることで形成されます。あなたは、ご両親のどちからかに可愛がられたり、愛されたりした経験がありますか。親との愛着が形成されると、親の側にいるだけで安心感を味わったりほっとしたりした経験があなたにはあるはず。

そうして愛着が形成された人は、その後両親以外の人といっしょにいて安心感を味わったりできるようになり、その人の心の中に安心基地となるイメージが形成され、さらにありのままの自分を認める自尊感情も育ちます。

トラウマがある人、虐待を受けていた人には、この愛着=心の安心基地が弱いので、カウンセリングやトラウマ治療では、まず心の安心基地を形成することをします。そのためにはまず、カウンセラーとの人間関係ができて、カウンセラーがその人の一時的な安心基地になることが必要でしょう。

2020年12月27日