引きこもりでも、人は成長している
引きこもりの状況でも、その人は全くなにもしていないわけではない。部屋にこもってゲームしたり動画視聴ばかりしている当事者でも、そのことそのものが成長にとってプラスにならないわけではない。
ゲームや動画もそれなりに忍耐がいるし、それらを扱うスキルが必要である。そして、ゲームや動画からけっこう現代社会の最先端の情報や技術が入手できる。
それが本人にとって今のところ実現できる適度な学びの機会ともいえなくもない。
あるいは、親と繰り返しバトルをする当事者がいる。今のところバトルという形で親子のコミュニケーションをとっているともいえる。この段階では親子の会話の仕方がバトルという形態をとっている。親の忍耐が試されている。
さらに、そもそもずっとなにもしないで部屋にいることそのものが実は大変なことで、ある意味経験値を高めているとも言える。
つまり引きこもりの状況は成長が止まっているのではなく、彼らなりに経験値を高めているのだし、今の彼らにとってそれが必要な学びであるし、それなりに成長しているといえる。
つまり、引きこもりにも、それなりに成長できる良い引きこもりがあるのではないだろうか。