ストレスの時代からトラウマの時代へ

以前は多くの人にストレスがある、あるいは心理的葛藤があるので、、それを改善するためにカウンセリングなどが発達し、対話などを通じて葛藤を紐解き、ストレスを弱めて改善するということが行われてきました。

しかし、近年は、トラウマ概念が広がった結果、多くの人になんらかのトラウマがあり、それがその人のストレスの背景にある、従って、その人の持つトラウマの改善をする必要がある、トラウマは体に記憶されているので身体にアプローチするセラピーが必要だとされるようになってきています。

折しも、2001年の911同時多発テロ以後テロや戦争が相次ぎ、アメリカでトラウマ治療の方法が開発され、さらに、日本も大地震が多発したり災害が相次いだりする中で、トラウマ療法が輸入されたり日本独自に開発されたりしてきています。

そして、それらのトラウマ療法は、トラウマにも効果があるし、従来のストレスや心理的葛藤にも効果があると言われています。

2020年10月27日